本の感想【賢者の睡眠】 著者:メンタリストDaigo

今回読んだ本は【賢者の睡眠】です。

ユーチューブをよく見る自分もよく聞くメンタリストDaiGoですが、結局何者だよ?と正直思ってます。で、あとがきにあるプロフィールだと

「英国発祥のメンタリズムを日本のメディアにて初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとしてTV番組に出演」とあります。現在はアカデミックな方向へ活動を転換し、企業のビジネスアドバイザーやプロダクト開発、作家として活動していると。

『そもそもメンタリストってなんぞ?』って気になったので調べてみました。Daigoさんの定義では心理学に基づく暗示や錯覚などのテクニックを駆使し、常識では考えられないようなパフォーマンスを見せる人を指すそう。

……メンタリストは他にもいるようですし、日本唯一のメンタリストというのは少なくとも現在では違うようですね。なんだかメンタリスト協会というのもあるそうなので他にもたくさんいそう。しかし、実際どういう人たちなのかようわからんですね。

この著者については2021年のホームレスを巡る差別的発言に対する騒動で大分印象悪いのですが、今回はひとまず置いときましょう。本の内容を見ていきます。

1.クロノタイプ

人には大別して4つのタイプがあるそうです。自分自身の性格、睡眠の傾向がそれによってわかります。

①クマ型(昼型)全人口の50%  7時頃に起きて朝から昼過ぎにかけてパフォーマンスが最大化

➁ライオン型(朝方) 全人口の15~20% 日の出とともに目が覚めて昼頃には最大のパフォーマンス発揮

➂オオカミ型(夜型)  全人口の15~20% 日が沈み始める時間帯にパフォーマンスが最大化

④イルカ型(不眠型) 全人口の10% 20~21時頃にパフォーマンスが最大化

私は基本はクマ型ですが、睡眠時間の傾向に関してはイルカ型な気もしますね。

ただ、睡眠傾向といっても基本は「7.5時間の睡眠」とし、寝る時間は22~23時、起きる時間は朝5時飯~6時半がベストと書かれています。まぁ確かに健康そうですね。

不眠気味な私が一番面白いと思ったのは『毎日同じ時間に起きる』という章。

就寝時間は固定できなくても、朝起きる時間だけは常に同じにすると。朝の起床時間を固定できれば、その日のうちにズレかけた睡眠リズムを修正できる」というのです。

これはちょっと試してみてもいいと思いました。また、最近では昼寝の方もオススメされる風潮がありますが、この本でも言及されてますね。

・10分~20分程度の昼寝で脳の疲れや認知機能が改善される

・目を閉じて情報をシャットダウンするだけでも効果は得られる。

・昼寝前にカフェインを摂取すると昼寝後にシャキッと覚醒出来る(カフェインは接種後20分程度で効果を発揮)

これについてはだいたい今までも実践していましたが、目を閉じるだけでもいいというのはちょっと嬉しい情報でした。なかなか考えがグルグルまわって落ち着かないことが多かったので、これを知ってるだけでもちょっと気が落ち着きそうです。

ちなみに30分以上の昼寝になると夜の睡眠に支障が出てくるのでオススメしないということでした。

あとは簡単なテクニックですが、

・眠くなってからベッドに入る

・音をシャットダウンする

・睡眠1時間前に高GI食品を摂取する(米など)

・換気して寝室の二酸化炭素濃度を下げる

特に高GI食品の摂取は初めて見た情報なので面白かったですね。これは実験結果での比較も添えられており、睡眠前の低GI食をとった人たちと比べて

トータルの睡眠時間が1時間以上長くなった、睡眠効率が8%改善された、寝入るまでの時間が20分近く短くなった…という効果が得られたそう。

寝る前の高GI値食品の摂取は太ると言われていますが、一応この本では「寝る前だろうが昼間だろうが、食べれば太る。食べ過ぎれば太ります」と書いています。むしろぐっすり眠れることでダイエット効果が得られると説明していました。

こんな感じで、良質な睡眠を得る為の方法論やそれによる効果を各国の実験結果を添えて説明してくれる本です。知っている情報もあれば「そうなのか」と納得できる箇所もあり、睡眠不足な自分にはそこそこ参考になる内容でした。

睡眠に興味がある方は一度読んでみるのもいいかもしれません。良いとっかかりになるかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました