本の感想『夢をかなえるゾウ』著者:水野敬也

先日、kindle unlimitedに再契約しました。3か月間は99円でおさまり、以降は990円で課金する読み放題サービス。しかも以前と違いレンタル数が一度に20冊借りられるようになったのは嬉しいポイント。

なぜまた契約したかというと、本を探す手間がなくなるからです。お金を払って本を買うのはいいんですが、それが良著かどうか下調べをしないと気が済まない性分なので効率が悪かったんです。皆がオススメしてても案外ピンとこないことも多いですし。

それで、有名な書籍ならある程度読めそうなkindle unlimitedをまた始めてみたわけです。

そして今回読んだのはこちら、『夢をかなえるゾウ』。

さっそく総括すると、非常に読みやすい小説風自己啓発本でした。帯に書かれている通りですね。

日常に鬱々として漠然と成功したい青年が、インドで買った置物から出てきた神「ガネーシャ」の出す課題をこなしていく物語。

1章ごとに1つの課題が出てくるのですが、身近に出来ることから「ちょっと難しいかも」という所まで難易度を重ねていきます。ざっと出された課題を書いていきましょう。

①靴をみがく

➁コンビニでおつりを募金する

③食事を腹八分におさえる

④人が欲しがっているものを先取りする

⑤会った人を笑わせる

⑥トイレ掃除をする

⑦まっすぐ帰宅する

⑧その日頑張れた自分をホメる

⑨一日何かをやめてみる

⑩決めたことを続けるための環境を作る

⑪毎朝、全身鏡を見て身なりを整える

⑫自分が一番得意なことを人に聞く

⑬自分の苦手なことを人に聞く

⑭夢を楽しく想像する

⑮運が良いと口に出して言う

⑯ただでもらう

⑰明日の準備をする

⑱身近にいる一番大事な人を喜ばせる

⑲誰か1人のいいところを見つけて褒める

⑳人の長所を盗む

㉑求人情報誌を見る

㉒お参りに行く

㉓人気店に入り、人気の理由を観察する

㉔プレゼントをして驚かせる

㉕やらずに後悔していることを今日から始める

㉖サービスとしてユメヲ語る

㉗人の成功をサポートする

㉘応募する

㉙毎日、感謝する

───以上、「29個の課題」が出されます。

並べただけだと「つまりこれらはどういう意味があるんだ?」となりますが、本を実際に読んでみると各々の意味が楽しくわかりやすく分かります。

私も読んだその日から靴を磨いたりしてみました。やはり身の回りのものを綺麗に扱うのは気持ちが良いです。

実はけっこう前にも靴は磨けというのを自己啓発本で読んでいまして、その為の道具も用意していました。でも時間がないという理由でしばらくやっていませんでしたね。

そう、これも主要人物のガネーシャが語っていますが、これらの課題の大半は他の自己啓発本に書かれていることなのです。 

確かに見たことのあるのがいくつもあります。読んだ所で満足し、変われるんじゃないかという興奮と期待が冷めてしまうという現実的な指摘もガネーシャはしてくれます。

この本の一番好きなところは課題という名目で、他の本でも書かれているような普遍的な価値のある行動を物語を通して復習させてくれるところです。

主人公も課題を通じて成長していきます。それを読んだ読者自身も、このように変われるんじゃないないかと自信を持たせてくれますね。ただ、やはりやってみないとわからないということはガネーシャも最後まで釘を刺してきます。やらねば。

課題の中では個人的に、⑱の身近にいる大事な人を喜ばせる、から大分難易度が上がる印象です。

これは実際に自分以外の誰かが関わるからですね。自分のことではなく、相手が好きなことやニーズ、得意なことを把握していなければ出来ないことだからです。

もちろんそれまでの課題の中で、他人を見る練習となる課題は十分にあるのですが、実際に喜ばせるとか褒める、プレゼントをして驚かせるとなると難しく感じますね。

私は大分内向的な人間なので、気づいたら自分のことしか考えていない悪癖があります。課題を時折見返し、順序よくやっていきたいと思います。

ひとまず私の場合は①と③はやっているので➁、④からやってみようと思います。

まず読みやすく面白い作品なので、多くの人に読んでほしい作品ですね。それでは、また本を読んだら感想を上げていきたいと思います。

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